「おひとりさま」ライフを謳歌している人の中には、
・人付き合いが苦手
・人間関係がとにかく面倒
というタイプの方、結構いるんじゃないでしょうか?
はい、私がその代表です。
学生の頃から「人と話すのが苦手」で、社会に出てもなかなか克服できず。
むしろ年齢を重ねるにつれて「無理に頑張らなくてもいいや」と悟りモードに入りました。
でも問題は「仕事」。
働く限りは人間関係が避けられませんよね。
「なるべくストレスの少ない仕事ってないかな?」と転職のたびに考えてきました。
工場・製造ライン
黙々作業で会話は少なめですが、単純作業が苦手な人には地味にきついかもしれません。私はルーチン作業が続くと飽きてしまうタイプなので断念。
ドライバー・配送員
運転中は自由で一人の時間が多い反面、荷物や時間に追われる毎日が予想されます。クレーム対応や道に迷ったときのストレスもあり、精神的に疲れることがありそうだと思いました。
清掃員
1人で作業できるのは魅力ですが、時給が少し低めです。また、場所ごとに作業内容が変わるので、慣れるまでは覚えることが多く、意外と頭も使いそう。
在宅ワーク
スキルがあれば憧れの仕事ですが、私の場合クラウドソーシングに登録しても案件に落ち続けました。「自宅で自由に働ける」と思ったのに現実は厳しい…。
…結局「人付き合い少なめ」を求めていろいろ探すも、どれも「うーん」と首をかしげる結果に。
結局そのときは「安定」を取って事務職に就職。
正社員デビューを果たし「ここで定年まで頑張るぞ!」と意気込みました。
が。
まさかのコロナ禍直撃。
業績悪化の波にあっさり飲み込まれ、数ヶ月で解雇。
「やっぱり景気に左右されない仕事じゃないとダメか…」
そう考えながら次の職を探すことに。
そこで出会ったのが介護の仕事です。私は40代、未経験、資格なしでしたが、介護業界は驚くほど門戸が広く、挑戦できる環境が整っています。
私が選んだのは「訪問介護」。
施設勤務だとスタッフ同士のコミュニケーション必須ですが、訪問介護は基本「利用者さんと1対1」。
特に私が働いている 重度訪問介護 は、1日かけて1人の利用者さんをサポートするスタイル。
「人付き合いが苦手」な私には、これがドンピシャでした。
私の働き方は夜勤専門です。
- 勤務時間:14時間(長いけど仮眠あり)
- 勤務日数:週3回程度
- 待機時間:本を読んだり勉強したりできる
具体的な業務内容は以下の通りです。
- 入浴介助:利用者さんの安全を守りながら丁寧にサポート
- 食事介助:咀嚼や嚥下のサポートを行いながら見守り
- 排泄介助:プライバシーに配慮して対応
- 生活支援:掃除や洗濯、外出などのサポート
特に夜勤は待機時間が長く、自分の時間が持てるのが魅力です。
また、他の職員と関わるのは入浴介助のときだけなので、人間関係のストレスはほぼゼロ。「こんなに気楽でいいの?」と最初は不安に感じました。
私はこれまでパートを転々とし、履歴書1枚では収まりきらない職歴を積み上げてきました。
- 若い頃はやめてもすぐ次が見つかった
- でも年齢を重ねると次が決まりにくい
- 書類選考すら通らないことも増える
そんな私が、今の訪問介護の仕事は 5年目突入!
自分でも驚いています。
介護の仕事なので体力面は多少きついです。
利用者さんのサポートは責任重大ですし、決してラクではありません。
でも
- 無資格・未経験でも始められる
- 年齢制限なし(60代から始める人もいる)
- 人間関係のストレスが少ない
- 夜勤なら自分の時間を確保できる
という点で、人付き合いが苦手な人にとってはかなりおすすめできます。
「人付き合いが苦手だと働ける場所なんてない」と思い込んでいた私ですが、
訪問介護に出会ってから「居場所ってあるんだ」と実感しました。
もちろん向き不向きはあります。
でも少なくとも「人と深く関わるのが苦手」という人にとって、
重度訪問介護=ストレス少なめで続けやすい仕事 になる可能性は高いです。
「もう人間関係で疲れた…」と転職を考えている方、
意外にも介護の世界があなたの救いになるかもしれませんよ。