はじめに:あの頃、当たり前だった「テレビのある生活」
「テレビがない」――そう聞くと、少し前までは驚かれたかもしれません。特に私たちが若い頃は、リビングには必ずテレビがあり、帰宅したらまずスイッチを入れるのが習慣でしたよね。
でも、時代は変わりました。スマートフォンの普及、高速インターネット、そして何より多様な動画配信サービスの登場。仕事や趣味に忙しい私たち一人暮らし女性にとって、「テレビ」の存在感は薄れていませんか?
この記事では、私自身がテレビを手放して10年以上が経ち、その快適さを実感している体験談を交えながら、「テレビなし一人暮らし」のメリットと、気になるNHK受信料について、同じ世代の一人暮らし女性に向けてお話します。
私がテレビを手放した理由と、10年後の変化
私がテレビを手放したのはもう10年以上前のこと。NHKの契約を迫る訪問が鬱陶しくて思い切って処分しました。ミニマリストという言葉が聞かれるようになった頃でしたが、人に「テレビがない」と言うと、決まって「え?本当に?」「寂しくない?」と驚かれました。
でも、今ではどうでしょう?
- 若い世代では、テレビがなくても珍しくない。
- ミニマリストの流行もあり、生活から不要なものを取り除く考え方が浸透。
- 動画サービスやネットで、欲しい情報やエンタメが手に入る。
私たちがテレビを手放すことは、もはや「珍しいこと」ではなく、「賢い選択」の一つになったと感じています。

テレビを手放して最も劇的に変わったのは、「時間の使い方」です。
以前は、家に帰るとついテレビをつけっぱなしにしていました。特に目的もなくニュースやバラエティ番組をBGMのように流し、気づけば夜…というパターン。この「なんとなくテレビを見ている時間」が、実は私たちの大切な時間を蝕んでいたのです。
テレビを断捨離してからは、この無意識の時間がなくなりました。
✅Before (テレビあり)
- 帰宅後、とりあえずテレビをつける
- 番組が終わるまでダラダラと見てしまう
- 見たい番組がなくてもチャンネルを回してしまう
✅ After (テレビなし)
- 本当に見たいものだけを選ぶ
- TVer、Amazonプライム、Youtubeを見たい時だけ見る
- 空いた時間を趣味や資格勉強に充てられる
まさに、時間を「有効に使えるようになった」と実感しています。自分の意志で見たいものを選ぶ生活は、受け身で情報を受け取る生活とは全く違います。
「テレビなし」生活のメリット
テレビをなくすことは、単に家電が一つ減るだけではありません。得られるメリットは多岐にわたります。
テレビはそれなりのスペースを取る家電です。一人暮らしの限られた空間で、テレビを撤去し、テレビ台もなくすと、想像以上に部屋が広く感じられます。
- インテリアが自由になる:テレビの場所を気にせず、家具の配置ができます。
- 視覚的なノイズが減る:黒い画面(テレビ)が視界から消え、部屋全体がスッキリ洗練された印象に。
- 掃除が楽になる:テレビ周りのホコリ取りから解放されます。
テレビのニュースやワイドショーは、時に不安や焦りを煽る情報が多いと感じませんか?
テレビなし生活は、不必要なネガティブな情報から自分を守る「情報デトックス」になります。自分で選んだ情報(ネットニュース、専門サイト、好きなYouTuber)だけを見ることで、精神的に穏やかになり、本当に必要な情報に集中できるようになります。
テレビをなくすことで、年間数万円単位の経済的なメリットが生まれます。
| 項目 | 費用(目安) |
|---|---|
| NHK受信料(地上契約) | 年間 約12,000円 |
| テレビ本体の購入・買い替え費用 | 数年に一度 数万円 |
| 電気代 | つけっぱなしによる費用 数百円 |
特に後述するNHK受信料の支払い義務がなくなるのは、一人暮らしにとって大きな節約になります。
一番の疑問:テレビがないと「NHK受信料」は本当に払わなくていいの?
テレビなし生活を検討する際、最も気になるのが「NHK受信料」の問題ですよね。結論から言うと、テレビ本体を完全に手放せば、支払う義務はなくなります。
NHKの放送法では、受信料の支払い義務は「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者」に発生します。
ここでいう「受信設備」とは、具体的に以下のようなものを指します。
- テレビ(チューナー内蔵のもの)
- チューナー内蔵のパソコン
- ワンセグ対応の携帯電話やカーナビ
私のように、テレビ本体やNHKの放送を受信できる機器(チューナー)を一切持っていない場合、TVer、Amazonプライム、YouTubeなどをスマートフォンやタブレット、パソコン(チューナー非搭載のもの)で視聴していても、NHK受信料の支払い義務は発生しません。
テレビを手放したら、自動的に解約になるわけではありません。支払い義務を停止するためには、以下の手続きが必要です。
- テレビを廃棄または譲渡する。
- NHKに「受信機廃止」の連絡をする。
- NHK指定の書類(解約届)に必要事項を記入し、返送する。
10数年前、電話で解約手続きをした時は、テレビを処分したことを伝えるとすんなり解約することができました。
NHKのホームページや電話で問い合わせ、きちんと手続きを行いましょう。これで、私たち一人暮らしの家計から、年間1万円以上の出費が削減されます。
テレビがなくても大丈夫!動画時代の視聴環境
「テレビがなくて困らない?」という疑問をよく受けますが、今は全く困りません。むしろ、昔よりはるかに快適にエンタメを楽しめます。
私自身の視聴スタイルは、まさに「見たい時だけ見る」です。
| サービス | 主な用途 |
|---|---|
| TVer | 民放の見逃し配信。ドラマやバラエティを好きな時間に。 |
| Amazonプライム | 映画、オリジナルドラマ、海外ドラマをまとめて。 |
| YouTube | 趣味の動画、ニュース解説、好きな人の配信など。 |
これらのサービスは、スマートフォン、タブレット、PC、またはFire TV Stickなどのデバイスを介して、モニターやプロジェクターで楽しめます。

「大きな画面で楽しみたい」という方は、PCモニターやプロジェクターを導入すれば、テレビよりもフレキシブルなシアタールームが完成しますよ。
まとめ:「テレビなし」生活は自分を取り戻す豊かな選択
テレビを手放して10年以上の私から、一人暮らしの皆さんに伝えたいのは、テレビなし生活は「寂しい」のではなく、「豊か」であるということです。
それは、自分の時間、空間、そして心を守るための賢い選択だからです。
- 散らからない、静かで美しいプライベート空間。
- 無駄な情報に惑わされない穏やかな心。
- 年間1万円以上浮く経済的な余裕。
もし、今あなたの部屋のテレビが単なる「つけっぱなしのBGM」になっているのなら、思い切って手放してみませんか?
きっと、想像以上にスッキリとした、ご機嫌な一人暮らし生活が待っていますよ。
さあ、あなたも「テレビなし」で、自分時間をもっと輝かせましょう!
ぼっち女史戦記 
