こんにちは。 年齢を重ねるごとに、「身軽に暮らしたい」という思いが強くなっていませんか?
20代、30代の頃は、部屋を飾ることや、大きなソファを置くことに憧れがありました。でも、40代を迎えた今、私たちが求めているのは「管理の手間がかからない身軽さ」と「心からリラックスできる上質な時間」、そして「ひとりでも生きていくための備え」ではないでしょうか。
最近、私が暮らしに取り入れてみて「これは正解だった」と確信しているのが、日常生活で使う「キャンプギア」です。
キャンプ道具=山で使うもの、というイメージはもう昔の話。 実は、機能的で美しく、そしてコンパクトなキャンプギアこそ、私たち40代おひとりさまの「小さな暮らし」を、最強にバックアップしてくれるアイテムなのです。
今回は、私が実際に暮らしに取り入れている「家でも使えるキャンプギア」と、それを選ぶ理由についてお話しします。
なぜ「キャンプギア」なのか?
私がキャンプギアを部屋で使い始めたきっかけは、引越しと防災への意識でした。 女性ひとりの力でも軽々と持ち運べて、丈夫で、デザインも洗練されている。そんな道具たちは、私たちの暮らしに3つのメリットをもたらしてくれます。
大きな食器棚、重たいソファ、客用布団…。これらは掃除の邪魔になるだけでなく、処分のことを考えると気が重くなる存在でした。
キャンプギアは「持ち運ぶ」ことを前提に作られているため、驚くほど軽量です。模様替えも、掃除も、片手でサッと動かせる。この「物理的な軽さ」は、驚くほど「心の軽さ」に繋がります。
日本の住宅事情、特に単身用住居では収納が最大の悩みです。使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できるキャンプギアは、空間を有効活用する救世主。部屋が広くなれば、心にも余裕が生まれます。
これが最大の理由かもしれません。普段使っている椅子やライト、調理器具がそのまま「防災グッズ」になる。「フェーズフリー(日常と非常時を区別しない)」という考え方です。
「クローゼットの奥にしまい込んだ防災リュック」よりも、「毎日使っている愛用のランタン」の方が、いざという時に確実に私たちを助けてくれます。
暮らしを整える、おすすめの「兼用」ギアたち
それでは、実際に私が「これは家で使える!」と太鼓判を押すアイテムを、カテゴリ別にご紹介します。
リビングを占領していたソファを手放し、代わりに選んだのがアウトドアチェアです。
特におすすめなのが「Helinox(ヘリノックス)」のような、包み込まれるタイプのチェア。 重さはわずか1〜2kg程度。指一本で持ち上がります。掃除機をかける時に「よいしょ」とソファをずらすストレスから完全に解放されました。
座り心地はまるでハンモック。お風呂上がりにここに深く腰掛けて、読書をしたり動画を見たりする時間は至福です。使わない時や、部屋を広く使ってヨガをしたい時は、たたんでバッグに入れてしまえばOK。 「家具は据え置き」という固定概念を捨てると、部屋の自由度は無限に広がります。
また、来客用の布団問題も「コット(簡易ベッド)」で解決しました。 年に数回あるかないかの来客のために、かさばる布団を管理するのは大変です。コットなら、普段はブランケット置き場やベンチとして使い、知人が泊まりに来た時だけさっと広げてベッドに。
ひとりの食事は、ついつい適当になりがち。でも、キャンプ用の調理器具を使うと、なんでもない朝食や夕食が少し特別なものになります。
ホットサンドメーカー
これは「買ってよかったものベスト3」に入ります。食パンにハムとチーズを挟んで焼くだけで、ご馳走朝食の出来上がり。
実はパン以外にも使えるのがポイント。コンビニで買ってきた肉まんを挟んで焼くと、外はカリカリ、中は熱々で絶品です。夜は餃子や焼き鳥を焼いて、そのままお皿としてテーブルへ。洗い物も減らせて一石二鳥です。

チタン製のマグカップ
「スノーピーク」などのチタンマグは、直火にかけられるものも多く、保温・保冷性に優れています。何より、金属なのに口当たりが優しく、一生使える耐久性があります。使い込むほどに味が味が出るので、一緒に年を重ねる「相棒」のような存在に。
コーヒーミル
忙しい朝、あえて手で豆を挽く。そのゴリゴリという感触と香りが、スイッチを入れてくれます。アウトドア用のミルはハンドルが畳めて場所を取らず、キッチンの引き出しにすっきりと収まります。

夜には、蛍光灯の白い光よりも、温かみのある灯りが似合います。 そこで活躍するのが「LEDランタン」です。
最近のLEDランタンは、レトロでアンティークなデザインのものが増えています。「バルミューダ」や「ベアボーンズ」のランタンは、置いておくだけでインテリアの主役に。
私は夜、部屋のメイン照明を消して、ランタンの灯りだけで過ごす時間を大切にしています。キャンドルのように揺らぐ光を見ていると、副交感神経が優位になり、良質な睡眠への導入になります。
そして何より、停電時の備えとして。 普段から充電して枕元やリビングで使っていれば、「電池が切れていた」「どこにあるかわからない」という事態を防げます。真っ暗な部屋で感じる不安を、いつものお気に入りの灯りが解消してくれる安心感は計り知れません。


収納ケース=クローゼットに隠すもの、と思っていませんか? 今、キャンパーの間で定番の「トランクカーゴ」のような頑丈な収納ボックスは、出しっぱなしでも様になる「見せる収納」として優秀です。
- 椅子にもテーブルにもなる 最大の特徴はその頑丈さ。耐荷重が100kg近くあるものも多く、大人が座ってもびくともしません。普段は防災用の水やストック食材を入れて部屋の隅に置いておき、来客時はスツール(椅子)として。天板を乗せればサイドテーブルにも早変わりします。
- 「踏み台」としての安心感 ひとり暮らしで地味に困るのが、電球の交換や高い棚の荷物の出し入れです。わざわざ脚立を持つのは場所をとりますが、このボックスがあれば、しっかりした踏み台としても使えます。「届かない」という小さなストレスを解消してくれます。
- インテリアに馴染むデザイン オリーブやグレー、サンドベージュなどのアースカラーは、木製の家具や観葉植物とも相性が抜群。プラスチックの透明な衣装ケースのような生活感が出ず、インテリアの一部として部屋を引き締めてくれます。
「モノ」を減らして「安心」を増やす
キャンプギアを日常に取り入れて気づいたのは、「私たちはこんなに少ない荷物でも、十分に豊かに暮らせる」という事実でした。
重厚な家具や、たくさんの専用調理器具がなくても、温かい食事は作れるし、ぐっすり眠ることもできる。 その自信は、将来への漠然とした不安を少しだけ軽くしてくれます。
「もし明日、引越しすることになってもすぐに動ける」 「もし明日、災害が起きても、この道具たちがあれば数日は暮らせる」
そんな「自立した安心感」こそが、40代おひとりさま女性にとって、一番の贅沢なのかもしれません。
まずは、お気に入りのマグカップひとつ、小さなランタンひとつから始めてみませんか? 機能美あふれるキャンプギアが、あなたの日常を少しだけ身軽に、そしてたくましく変えてくれるはずです。
まとめ:40代女性におすすめの「日常使い」キャンプギアリスト
最後に、記事内で紹介したアイテムをまとめました。まずはインテリアショップやアウトドアショップで、実物を手に取ってみてくださいね。
- 軽量アウトドアチェア(Helinox コンフォートチェアなど):自分だけのリラックス席に。
- コット:来客用ベッド&ベンチとして。布団管理から解放。
- LEDランタン(Barebones、LUMENAなど):癒やしの間接照明&最強の防災グッズ。
- ホットサンドメーカー:フライパン兼お皿。料理のモチベーションアップ。
- 頑丈な収納ボックス(トランクカーゴ):防災用品入れ兼、スツールやテーブルとして。
あなたの暮らしが、もっと心地よく、もっと自由になりますように。
ぼっち女史戦記 
