「ソロ活」という言葉が定着し、ひとりの時間を豊かに過ごすことがポジティブに捉えられるようになった今、私が最もおすすめしたいのが「日帰りバス旅行」です。
「バスツアー」と聞くと、団体客がワイワイガヤガヤしていて、ひとりで参加するのは少し肩身が狭い……そんなイメージを持っていませんか? 実は今、その常識は大きく覆されています。
日常から少しだけ離れて、移動も食事も観光もすべてお任せ。そんな「究極のほったらかし贅沢」である日帰りバス旅行の魅力を徹底解説します。
1. なぜ今、ソロ活に「バス旅行」なのか?
ひとり映画、ひとり焼肉、ひとりカラオケ。数あるソロ活の中で、なぜバス旅行が「最強」と言えるのか。それは、「自由」と「楽(ラク)」のバランスが完璧だからです。
個人旅行の最大の壁は「計画」です。電車の乗り継ぎを調べ、駅から観光地までのバスを確認し、ランチのお店を予約し……。楽しいはずの旅行が、準備段階でストレスになることもあります。
バスツアーなら、集合場所に体ひとつで行くだけ。 あとはプロが考え抜いた効率的なルートで、絶景スポットや美味しい食事処へ連れて行ってくれます。脳のリソースを一切使わず、ただただ景色を眺める時間は、現代人にとって最高のデトックスです。
自分で車を運転する場合、渋滞はストレス以外の何物でもありません。しかし、バスツアーなら渋滞中も「自分だけの自由時間」です。
読みたかった本を読むもよし、音楽を聴きながらうたた寝するもよし。窓の外の景色を眺めながらボーッとする時間は、移動手段でありながら、動くラウンジのような快適さがあります。

車での旅では絶対にできないこと、それが「ランチビール」や「ワイナリーでの試飲」です。 日帰りバスツアーには、ビール工場見学やワイナリー巡り、地酒の試飲が含まれているものが多くあります。
昼間からほろ酔い気分で、帰りの運転を気にせずにバスに揺られて帰宅する。これは大人に許された最高の背徳感であり、至福の時です。
2. 「ひとりだと浮かない?」その不安を解消する最新事情
「周りはカップルや家族連ればかりで、寂しい思いをするのでは?」 これがバスツアー参加を躊躇する一番の理由でしょう。しかし、業界は今、ソロ客を熱烈に歓迎しています。
今、多くの旅行会社が「おひとりさま参加限定ツアー」を企画しています。参加者は全員ひとり。つまり、全員が同じ境遇です。 このツアーの素晴らしいところは、「無理に交流しなくてもいい」という暗黙の了解があること。
もちろん会話を楽しんでもいいですが、基本的にはそれぞれが自分の時間を楽しむために来ています。バスの座席は1人2席確約されていることも多く、隣を気にせずゆったり過ごせます。
限定ツアーでなくても、最近は一般のツアーにひとりで参加する人が増えています(全体の2~3割がソロということも珍しくありません)。
特に「絶景撮影」や「御朱印巡り」、「美術館鑑賞」など、目的がはっきりしているツアーほどソロ参加率は高くなります。みんな目的(写真や絵画)に夢中なので、誰も他人のことなど気にしていません。
3. ソロ活バスツアー、おすすめの楽しみ方 3選
では、具体的にどんなツアーを選べばいいのでしょうか。ソロ活初心者にもおすすめのジャンルを3つ紹介します。
個人で行くと高くつく、あるいは予約が取りにくい食の体験も、バスツアーならスムーズです。
- イチゴ・桃・ブドウ狩り: 農園まで直行。お土産付きプランも多く、スーパーで買うより断然お得です。
- 浜焼き・海鮮丼: 漁港近くの市場などで、新鮮な魚介を堪能できます。食べることに集中できるので、ひとりの方がむしろ好都合かもしれません。
山奥にある神社や寺院は、公共交通機関ではアクセスが困難な場所が多いです。バスツアーなら、1日で3社巡るような「三社参り」も楽々。
バスの中でガイドさんが歴史や由緒を解説してくれることもあるので、予備知識なしで訪れても深く楽しめます。静寂の中で手を合わせ、心を整える時間はソロ活にぴったりです。
「御殿場プレミアム・アウトレット」や「木更津」など、大型アウトレットへ直行するツアーも人気です。 最大のメリットは「重い荷物を持っての乗り換えがない」こと。どれだけ買い込んでも、バスのトランクに預けてしまえば、最寄りの解散場所までは身軽に移動できます。
また、地域の「道の駅」に立ち寄るツアーでは、朝採れの新鮮野菜を安く大量に購入できます。これも車がないソロ活勢には嬉しいポイントです。
4. 失敗しないための「ツアー選び」のコツ
最高の1日にするために、予約時にチェックすべきポイントがあります。
これが最も重要です。以下の条件が含まれているか確認しましょう。
- 「おひとりさま2席確約」: 隣に誰も来ないので、荷物を置いたり、気兼ねなく寝たりできます。
- 「相席なし」: 窓側席を確約し、通路側は空席にしてくれる配慮があるか。
- 「女性の隣は女性」: 女性のソロ参加の場合、多くの旅行会社が隣席を女性にしてくれる配慮を行っていますが、念のため確認すると安心です。

「せっかくだから」と立ち寄り先が多いツアーを選びがちですが、ソロ活のリラックス目的であれば、「滞在時間」を重視してください。 1箇所の滞在時間が60分以下のツアーは、トイレ休憩と移動だけで終わってしまう可能性があります。「自由散策120分」など、ゆとりのあるプランを選ぶのが、心に余裕を持つ秘訣です。
少し料金(数千円程度)をプラスして、3列シートやトイレ付きの豪華バスを選ぶのもおすすめです。足元が広く、Wi-Fiやコンセントが完備されている車両なら、移動そのものがファーストクラスのような体験になります。
5. 当日の持ち物と心構え(シミュレーション)
いざ予約したら、当日はどう過ごせばいいのでしょうか。
- モバイルバッテリー: 移動中にスマホを使う時間が長いので必須です。
- イヤホン/耳栓: 車内の話し声が気になる場合に備えて。ノイズキャンセリング機能付きなら最強です。
- ネックピロー・羽織るもの: バスの空調は調整が難しいことがあるので、温度調節できる服装で。
- S字フック: 前の座席の背もたれなどにゴミ袋やちょっとした荷物を掛けるのに便利です。
- エコバッグ: 思わぬお土産(野菜や果物)を買ってしまった時のために。
基本は「挨拶は爽やかに、あとはマイペースに」です。 隣の人と無理に話す必要はありません。最初に「おはようございます、よろしくお願いします」と会釈さえしておけば、あとはイヤホンをして自分の世界に入っても失礼ではありません。 集合時間だけは厳守しましょう。これさえ守れば、あなたは立派な「旅のプロ」です。
6. まとめ:バスに乗った瞬間、あなたは自由になる
日々、仕事や人間関係、家事に追われている私たち。 「自分で決めなければならないこと」があまりにも多すぎます。
日帰りバス旅行の真の価値は、観光地に行けること以上に、「決定権を誰かに預けて、身を委ねる」という休息にあります。
朝、指定された場所に行き、バスのシートに深く腰掛ける。 エンジンがかかり、バスが動き出す。 その瞬間から、あなたは「誰かのための自分」ではなく、「自分のための自分」に戻れます。
帰り道、心地よい疲れとお土産を抱えてバスを降りる時、きっと「また明日から頑張ろう」という活力が湧いているはずです。
今度の休日、ふらっとバスに乗って、日常からエスケープしてみませんか?
ぼっち女史戦記 
